薫風 香るころ
実家からセラピールームヘは自転車をこぎながら10分ほどです。
途中、小高い丘から、垂水の海がみえて、5月のさわやかな風が吹いてなんとも、気持ちの良い季節ですね。
7年前、3年ほど緩和ケア病棟(ホスピス)で働いてきたのですが、その頃のことをふっと
思い出しました。天に帰るまでの時間があと1か月以内の方ばかりでした。
私とほとんど変わらない方や、まだ小さいお子さんがいる方などもいたり、悲しい場面ではあるのですが、沢山の感動がありました。
魂が一生を終えて、天界の光の源に帰ろうとする最後の時で、それが看護師さんたちも皆
感じていた気がします。
亡くなってしまうと魂が終わりではなく、その先があるということをみせられる、不思議な場所でした。
最後の時間が近づくと、何かが見えてくる方も多くて、天使がいるとか、魂の世界の人とお話をしたり、医学的に言えば、体が毒素を代謝できなくなり、幻覚がみえている・・と片づけられるのですが
天に帰る時間を、天界のマスターや天使達やご先祖様ともお話をしたりしながら、タイミングを準備して、決めていたのだと、今はわかります。
亡くなるときに看取る看護師も、患者様が自分で決めて、選んでいるとしか思えませんでした。その方と近く、仲の良く、信頼していた看護師が看取ることが多かったです。やっぱり・・と理由がわかる感じでした。
交代制ですので、安定していた方が、その看護師が出勤してきた途端、血圧が下がってはかれなくなったりということも良く見ました。
もちろん、誰もいない時にそっと亡くなる方もいて、ずっとご家族がつきそっていて、ちょっと席をはずした瞬間になくなることもあり、看護師自身もそういう場面に遭遇すると、自責の念にかられておりました。
それも意味があり、その瞬間は心配をかけたくない、そっといきたいという、ご本人の意思のようです。
私は今思っても、できのわるい看護師でしたが、一般の病棟とは全く違う、地球と天界の光の間に立っていたような、不思議な場所に関われたことは、忘れられない経験でした。
とってもエネルギーがいり、毎日がくたくたでもありました。
そこで働いたことで、天界のエンジェルヒプノセラピーを学ぶことができまして、紹介していただいた先輩たちに感謝で一杯です。
今も患者さんのうち、お顔をふっと思い出すことがあります。元気にしているよ!といってくれている気がします。
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